冬は熱々で、夏は冷やして美味しい甘酒。
最近では甘酒ブームが巻き起こり、酒蔵や米農家が作った特製甘酒なども売られていますね。
そんな甘酒はやはり買うとお金がかかりますから、自宅で安上がりに作りたいという人が多いはず。
そんな甘酒の作り方や健康効果を、TVで紹介された内容も踏まえてお伝えします。
甘酒には2種類あり、効果や飲むべきタイミングが異なる
「飲む点滴」と呼ばれるくらい健康に良いという甘酒。
具体的には、どんな効果があるのでしょうか。
甘酒の健康効果は、実は製法によって異なります。
- 米麹を発酵させて作られるもの
- 酒粕に砂糖を加えてお湯で溶いて作るもの
この二種類があります。
これらは両方「甘酒」と呼ばれますが、原材料が違うために栄養成分や健康効果が異なるのです。
この二つの違いを、製法別に見ていきましょう。
米麹の甘酒の美容や健康への効果、飲むべきタイミング
こちらは、米麹に炊いたご飯とお水を加えて、麹菌が発酵しやすい温度を長時間保って作られます。
お砂糖は加えませんが、発酵によってお米のでんぷんが分解されてブドウ糖になるため自然な甘みが発生します。
この米麹の甘酒は、吸収しやすいブドウ糖が豊富に含まれているため、
疲れた体や脳のエネルギー補給として優秀だという利点があります。
また、発酵食品のため腸内環境の改善につながり、便通が良くなり、免疫力を向上させる効果があります。
便通が良くなるということは、ダイエットや美肌効果が期待できますよね。
甘酒と相性の良いおろし生姜などを入れると身体が温まりやすく、女性に多い冷え性の改善にも最適です。
こちらは発酵させ過ぎなければアルコールは発生しないので、身体が冷えている朝に飲むのが良いですね。
身体にスムーズなエネルギー補給ができますし、腸が動いて便通を促すこともできます。
酒粕の甘酒の美容や健康への効果、飲むべきタイミング
巷で話題になっている甘酒は米麹のものばかりで、酒粕のものは陰に隠れている印象がありますよね。
でも、発酵させずに酒粕を溶かすだけの甘酒には何の効果も無いのかというと、そうではありません。
酒粕は酒造りで生じたカスを絞ったものですから、言わばお米の繊維質の塊です。
そのため、食物繊維の補給に優れていて、米麹の甘酒と同じく便秘解消効果が期待できます。
また、お酒の酵母である清酒酵母が睡眠の質を良くする脳内物質を活性化する働きがあるため、
不眠にお悩みの方は就寝前に飲むのがおすすめです。
便秘解消も良い睡眠も、美肌づくり、免疫力アップに大切なことです。
時間をかけずに手軽に作れるので、すぐに飲みたい人は酒粕から作ってみてはいかがでしょうか。
寝る前に飲むのなら、お砂糖は控えめにすると良いですね。
ただ、酒粕の甘酒は微量ながらアルコールが含まれています。
そのため、お酒に弱い人は大量に飲むと酔っぱらってしまいますし、
そうでない人も運転前に飲むのは控えた方が良いでしょう。
NHKの甘酒レシピとは
酒粕の甘酒の作り方は簡単で、酒粕(板粕と練り粕、どちらでも良い)をお湯で溶き、
お好みの甘さの砂糖と塩少々を入れて沸かすだけで出来上がりですが、
米麹の方は温度管理などが必要なので難しそうですよね。
そこで、以前にNHKで紹介されていた米麹の甘酒の作り方をご紹介します。
このレシピでは乾燥した米麹を使用します(*^^*)
【材料】
- もち米
- 半合
- 水
- 300ml
- 乾燥米麹
- 70g
あとは500ml入る保温ポットをご用意ください(*^^*)
【作り方】
-
もち米を洗って200mlのお水と共に、炊飯器の「お粥モード」で炊く
-
炊き上がったらお釜を取り出し、残りの水を入れて65℃程度に冷ます
-
米麹を加えて混ぜる(この時点で60℃になるようにする)
-
保温ポットに熱湯を入れて予熱してからお湯を捨て、お粥と米麹を混ぜたものを入れる
-
蓋を緩めた状態で4時間置き、鍋にあけて弱火で60℃になるまで加熱し、
再度ポットに入れ、4時間置いてできあがり!!
以上の作り方で甘くて美味しい甘酒が出来上がります。
この基本の作り方の動画はありませんでしたが、
この甘酒をミックスしたスムージーの動画がありましたのでご覧ください。
朝に飲むと、手軽にたくさんの栄養補給ができますね。
酒粕そのもののチカラを摂取しよう!
甘酒の作り方をご説明しましたが、衛生的にも心配ですし、作るのも面倒ですよね。
そんな手間もなく、簡単に酒粕を摂取できるサプリメントがあります。
先ほどお話した通り、寝る前に飲むと良いですが、
カバンに入れておけば気がついた時に飲めるサプリは便利ですよね(*^^*)
しかも、噛んで食べられるので水がないときでも手軽に飲めます。
おいしく摂取できるのは嬉しいですよね。
酒粕のチカラでスッキリ快適な毎日を送れること間違いなしです!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本文をまとめると、二種類の甘酒を健康や美容に活かすなら、飲むべきタイミングが違ってくるということですね。
- 米麹の甘酒は朝に飲むと身体を温めて活動量を上げることができる
- 酒粕の甘酒は就寝前に飲むと睡眠の質を向上させられる
このように、同じく「甘酒」と言っても、作り方も効果的なタイミングも全く異なるのはとても面白いですよね。
材料が違いますから、もちろん味も大きく違います。
米麹の甘酒はじんわりとした甘さやうま味を感じられ、酒粕の甘酒はガツンとした甘さと酒気、そして熱を感じます。
この二つの甘酒には、どちらにも捨てがたいメリットがあります。
お好みに合わせて生活に取り入れてみて下さいね。