細菌性の食中毒の中ではトップクラスに多いカンピロバクター感染症。
この病気自体はそれほど重症になりにくいのですが、問題はここから。

ギランバレー症候群に移行する可能性があること。
今回は、カンピロバクター感染症とギランバレー症候群の関連性を中心に、ご説明します。

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カンピロバクター感染症の症状と対処法

Woman waking with headache

カンピロバクターは、鶏肉やその内臓に生息する微生物で、
人に感染すると下痢や嘔吐、発熱などの症状を引き起こします。
また、時には大腸から出血させ、血便になる場合もあります。

このカンピロバクター感染症自体は重症化することが少なく、
症状も比較的軽めのため、病院にかからなくても回復することが多いです。

病院にかかった場合も点滴などで栄養や水分を補給するのみで、
下痢止めなどは処方されません。
下痢はカンピロバクターを排出するための生理現象ですから、
止めずに出し切った方が回復が早いからです。

もし、カンピロバクターに感染してしまったら、
血便が出ても驚かず、市販の下痢止めなどは飲まずに様子を見ましょう。
あまりに血便が続くようなら病院で相談してみて下さい。

カンピロバクター感染症を予防するためには?

このカンピロバクターを予防するためには、
新鮮なお肉を使うこと、しっかり中心まで加熱することが大切です。

保存方法も大切です。

お肉と他の食材が接触しないように、ラップでしっかり包んだり、
ジップロックなどで密閉しましょう。

最近の流行で熟成肉というものがありますが、これは本当は危険な食べ物。
適切な衛生管理をしているのなら問題ありませんが、
知識が無い人が調理加工したものは、カンピロバクターの温床になっている可能性があるからです。

また、鶏のたたきなどの生肉料理も、
カンピロバクター感染のリスクが高いです。

とにかく、どんな肉類でも加熱して食べる習慣を付けた方が安心ですね。


Twitterでも、食中毒予防の呼びかけが頻繁になされる季節になりました。
家庭でできる範囲ででも、対策して下さいね。

ギランバレー症候群ってどんな病気?

上記の通り、カンピロバクター感染症自体はそれほど重い病気ではないのですが、
この病気が「ギランバレー症候群」という病気の引き金になることがあります。

ギランバレー症候群は神経系に異常を来す病気で、
手足の筋力、症状が重い人の場合は喉の筋力までもが低下し、
歩行などの日常の動作や、食べ物の飲み込み、呼吸などが困難になります。

この病気のはっきりとした原因は解明されていませんが、
ウイルスや細菌に感染した際に免疫系がエラーを起こし、
自分の神経にまでダメージを与えてしまうことから発症するのではと考えられています。

その引き金となり得る感染症の一つが、
最初に登場したカンピロバクターです。

カンピロバクター感染症からギランバレー症候群を発症する確率
1000人に一人、0.1%と低いのですが、ギランバレー症候群は完治まで数カ月という長い期間を要します。

そのうえ、発症者の20%は後遺症を残してしまうという恐ろしい病気ですから、
発症のリスクを下げるためには、カンピロバクターに感染しないようにすることが重要なのです。

まとめ

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いかがでしたでしょうか。
カンピロバクターの症状や、ここから発症し得る難病、
ギランバレー症候群についてご説明しました。

カンピロバクター感染症からギランバレー症候群にかかる確率はとても低いですが、
カンピロバクターに感染した状態から、
ギランバレー症候群の発症を防ぐ方法はありません。

ギランバレー症候群の原因となる感染症はカンピロバクターだけではありませんが、
その他の病原体に比べ、カンピロバクターは本人の注意によって感染予防しやすい部類に入ります。

夏になると食中毒の発生件数が激増することは、ご存知だと思います。
「たかが食中毒」と軽視せずに、
その先にある難病も見据えた上で、予防策を取るようにして下さいね。