伝染性紅斑…ちょっと難しい怖そうな病名ですよね。
ご存知ですか?
実はこれは、子供がよく発病する「りんご病」の事なのです。

子供は、この病気にかかっても、比較的早く完治するように感じますが、
実は大人がかかると、関節痛や発疹、蕁麻疹などの症状も出てきて、
子供以上に厄介なことになるのです。

さらに、膠原病やはしかなどとも間違えられやすいのです。

伝染性紅斑と抗核抗体検査の関係

抗核抗体検査ってご存知ですか?
抗核抗体検査とは、膠原病の、治療方針を決めるための検査です。

抗核抗体検査とは、血液を薄めて、その血液に、培養した人の細胞を反応させます。
そして、人の細胞に反応した部分だけ色が付くように処理します。

そうすることによって、その細胞が何に反応するか、
どのくらいの量でどのくらいの反応を示すかを検査します。

それを検査することによって、細胞が何に対して反応するかがわかるので、
治療の際、細胞が反応しない物質を選ぶことが出来て、治療の方針が決まります。

子供が伝染性紅斑にかかると、風邪のような症状が表れた後、頬の紅斑が出て、
身体には発疹が発生しますが、自然治癒しますし、抗生物質等の投与もありません。

しかし、大人が伝染性紅斑にかかると、大人以上に厄介です。
頬の紅斑はあまり現れませんが、身体の随所に赤い湿疹が現れます。
他にもむくみや微熱、関節炎も現れます。

これは、風疹や膠原病にもよく似た症状で、
伝染性紅斑は、抗核抗体検査をしても、膠原病の反応が出ることもあるそうです。

つまり、伝染性紅斑が長引くと、膠原病と勘違いされる可能性もあるのです。

大人が伝染性紅斑にかかるとどんな症状が出るの?

さて、伝染性紅斑点。
子供がかかると「りんご病」と言われますが、子供と大人の症状は、少し違います。

むしろ、子供が伝染性紅斑に感染するよりも、大人が感染する方が辛い症状になります。


大人が伝染性紅斑点に感染した場合、子供に出るような、頬の紅斑は出ない場合があります。
発熱や倦怠感といった、風邪のような症状が出ます。

大人に強く見られる症状として特徴的なのは、
関節のむくみ・関節痛・赤いまだらの発疹・蕁麻疹などです。

初期症状では、風邪とほとんど変わらないため、病院に行くのも遅れがちです。
そのため、風邪と思っていたけれど実は伝染性紅斑で、
気が付いたら周囲への感染源となっていた…という事も珍しくありません。

治療方法ですが、伝染性紅斑には、特効薬は存在しません。
熱が出たなら解熱剤が、皮膚に発疹が出れば皮膚の薬が、それぞれ処方されます。

また、皮膚の発疹にたいしては、ステロイド剤はあまり使用されないようです。
ステロイド剤は、アレルギー反応に対して効果のある薬なのですが、
伝染性紅斑はウイルスによる発疹や蕁麻疹には、あまり効果がないようです。

大人のりんご病についてはこちらの記事もご参考に!

有効な市販薬はあるのですか?

伝染性紅斑にかかってしまったら、病院へ行くのが一番です。
病院へ行けば、適切なかゆみ止めや、他の薬も処方してくれるからです。

けれど、もしも、何らかの理由で病院に行けないのならば、市販の薬で対応することもできます。
市販薬でかゆみを抑えるのならば、まず薬剤師さんに相談してください。

ステロイドが入っていなくて、なおかつ肌が荒れず、効き目も優しい上、
どこの薬局にも置いてある「オロナイン」がおすすめです。
また、皮膚のかゆみに効果的な薬としては、「オイラックスPZ」や、
「ロコダイン軟膏」などもありますが、ステロイド剤が入っているので効き目が強すぎるので、お子様にはあまりお勧めできません。

また、伝染性紅斑で発疹が出ている皮膚は、日に当てると痒くなるので、
なるべく長袖を着て、日に当てないするようにしましょう。

予防方法はあるのですか?

それでは伝染性紅斑に予防方法はあるのでしょうか?

まず、この伝染性紅斑に、効果的なワクチンも予防注射もありません。
また、人から人へと飛沫感染しますので、二次感染はなかなか防ぐのが難しいです。

ウイルスによって感染するので、ウイルスを体の中に入れないことが重要になります。
主な予防対策は、うがいや手洗いです。
シンプルで簡単ですが、これが一番効果的です。

基本的に、風邪の予防方法と同じですので、
日頃から風邪の予防のためにこれらを行っている方でしたら、
同時に伝染性紅斑の予防もしていることになりますね。

また、かかってしまったら、他の人への感染を防ぐためにも、マスクをするのを忘れずに。

まとめ

  • 伝染性紅斑は、抗核抗体検査で、膠原病の反応が出ることもある
  • 大人が伝染性紅斑にかかると、風邪のような症状の他に蕁麻疹や発疹が出る
  • 伝染性紅斑には、効果的な特効薬がない
  • 解熱剤や皮膚のかゆみ止めが処方される
  • 市販の薬で対応することもできる
  • 日頃からのうがい、手洗いで、伝染性紅斑は予防できる

子供が発病すると、「りんご病」と言われて、比較的軽症で済む伝染性紅斑ですが、
大人がかかると、とても怖い病気ですね。

検査で、膠原病に間違えられたり、風疹とも似ている病気ですので、
かかったときには注意してくださいね。

そして、かかってしまったら、なるべく早めに病院へ行くことをお勧めします。