花粉症の症状は鼻水や鼻づまり、目のかゆみなど鼻や目だけに出るかと言うと、
そうではないようです。
実は、頭痛や体のだるさなど花粉症の症状はいろいろとあり、
全身にあらわれることもあるのです。
ここでは花粉症とはどんな病気なのかや頭痛やだるさなど花粉症の症状、
花粉法の対策・予防について詳しく紹介していきます!
花粉症とは?
花粉症とは鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみが主な症状としてあらわれ、
花粉の飛散する初期は鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの症状があらわれることが多く、
鼻づまりは花粉の飛散量がピークのときより後に症状としてあらわれることが多いようです。
花粉症になってしまうと、鼻や目などの肉体的につらい症状だけではなく、
これらの症状によって寝不足や集中力がなくなったり、
イライラしたり、食欲がなくなったり、うつになったりして
まわりの人にも思わぬ影響を与えてしまう可能性があります。
花粉というのは、そもそも人間にとって有害な物質ではないのです。
しかしながら、アレルギー体質の人は花粉を「有害物質」と勘違いしてしまい、
体の外に排出しようという免疫機能が働いて、ヒスタミンという物質が放出されます。
このヒスタミンが放出されることで神経や血管が刺激され、
体の中に入った花粉を鼻水や涙で洗い流そうとしたり、くしゃみで
花粉を体の外に排出しようとすることが花粉症の症状としてあらわれるのです。
頭痛やだるさなど花粉症の症状は鼻や目だけではない?
花粉症の症状は、アレルゲンとなる花粉と接触したあと、
数分~数時間以内にあらわれ、特定の季節(アレルゲンによって時期は異なる)に繰り返すことが多く、
原因となる花粉の飛散する時期を過ぎると症状はおさまるという特徴があります。
また、花粉症の症状は、風邪や喘息に似た症状があらわれることもあり、
そのあと気管支喘息を発病したり、喘息患者の場合は喘息の発作が起こることもあるのです。
さらに、便秘や下痢などの消化器系症状や頭痛や体のだるさのどを伴うこともあるようです。
花粉症の人は約8割がスギ花粉症と言われていて、スギ花粉症の症状を以下で紹介します。
- 鼻水
- 鼻づまり
- くしゃみ
- 目やのどのかゆみ
- 咳
- 頭が重い
- 頭痛
- 不眠
- 体や顔のほてり
- イライラする
- 胃腸の具合が悪い
- 体のだるさ
- 発熱
以上のように、花粉症による症状は鼻や目だけではなく、
頭痛やだるさなど体のいろいろな部分に特有の症状があらわれるのです。
また、ブタクサやシラカバ、ハンノキによる花粉症などでは、
果物過敏症(食物アレルギー症状・口腔アレルギー症候群)を
併発する場合もあるので注意しましょう。
※花粉症など季節性アレルギー症状とハウスダストやダニなどによる
アレルギー性鼻炎などの通年性アレルギーの症状を見分けることはとても難しいので、
自己判断せず1度耳鼻科・眼科・アレルギー科などの専門医に診てもらうことをおススメします。
頭痛やだるさなどもあらわれる花粉症対策・予防の基本とは?
花粉症対策の基本は、「吸わない・浴びない・持ち込まない」で、アレルゲンである花粉との接触を避けることが基本的な対策になります。
とは言っても、花粉症の真の対策は、やはり「花粉症にならない」ということです。
花粉症に1度なってしまうと、現代の医学では治すことが難しいからです。
「吸わない」の一番簡単な予防方法はマスクですが、
他にはいったいどのようにして花粉症を予防すればよいのでしょうか?
花粉症になってしまってからの治療は難しく、1度花粉症になってしまうと
毎年原因である花粉が飛ぶ時期に症状があらわれるとても厄介な病気なのです。
ですから、今は花粉症でない人も毎年花粉を吸い込んでいると、
いつ花粉症の症状があらわれてもおかしくないのです。
そこで、花粉症にならないために花粉を体の中に入れない、
つまり花粉を除去・回避することが花粉症予防の基本になってきます。
花粉症の原因はもちろん植物の花粉なので、それさえ吸い込まなければ花粉症になることはありません。
しかしながら、花粉(アレルゲン)を吸い込んでも花粉症になる人とならない人がいるのです。
これには生まれつきの体質や食生活、生活習慣の違いが大きく関わっていることがわかっています。
よって、すでに花粉症の人は少しでも花粉症の症状を和らげるため、
まだ花粉症でない人はこれからもならないために食生活や生活習慣を見直すようにしましょう。
栄養バランスの良い食生活
花粉症に限らず、栄養バランス偏った食生活はよくありません。
花粉症に効く食べ物もよいのですが、何事もバランスが大切です。
規則正しい生活習慣
ここ最近急に花粉症の人が増えたのは、戦後植林したスギの花粉が飛散し始めたからです。
しかし、それだけとも言い切れなく、欧米化した食生活や不規則な生活
(寝不足・夜型生活)も花粉症の人がが増えた大きな原因なのです。
現代人にはなかなか難しいかもしれないのですが、規則正しい生活をするように心がけましょう。
疲れやストレスを溜めない生活
疲れやストレスが溜まってしまうと、副交感神経の緊張が高まり、
交感神経が抑えられて肥満細胞からヒスタミンが放出されやすくなり、
花粉症の症状が出やすくなるので疲れやストレスをためない生活を心がけましょう。
まとめ
最後になりますが、花粉症の症状は頭痛や体のだるさなど全身に特有の症状があらわれるようです。
ですから、花粉症の症状を少しでも和らげるために栄養バランスの良い食事を取り、
疲れやストレスをためないようにして毎日リズム感のある生活を送るようにしましょう。