食べてもすぐに、お腹がいっぱいになる、
胃もたれする、胃が痛いなどの症状がある人は、多いと思います。
私もその一人です。この症状の原因の一つに機能性胃腸症があります。
胃だけでなく背中が痛い思いと訴える人も多いようです。
機能性胃腸症とは?
機能性胃腸症は、お腹が痛くなくても胃がもたれたり、
胃が痛くなったりして日常生活にも影響が出てきてしまう病気です。
胃カメラで検査をしても胃や胃の粘膜には病変はみられません。
日本人の4人に1人がかかっていると言われます。
以前は慢性胃炎とも呼ばれていましたが、
胃に炎症もないのに胃炎は、おかしいという話になり機能性胃腸症という名前になりました。
食後に胃もたれや、少し食べても満腹になる人、
また、みぞおちの痛みや焼けるような痛みが長期に持続している人は可能性があります。
症状は?重症になると救急車は呼んだ方がいい?
症状は、食後の胃もたれ、すぐに満腹になる。
みぞおちの痛み、吐気、嘔吐などです。
重症になると仕事や学校を休まなければいけない状態になります。
背中の痛みやだるさを訴える人も多く、
最初は関係ないと思っていたら胃が原因だったという事も多いです。
胃なのに何故?と思いませんか。
胃のすぐ裏に背中があるからという理由のほかに、
自律神経が乱れているからという理由だそうです。
機能性胃腸症は自律神経の乱れが大きな原因と言われています。
脊髄と自律神経はつながっているので痛みを感じることがあるのです。
機能性胃腸症は胃カメラで検査をして分かる?
胃潰瘍は胃の粘膜に炎症や潰瘍がありますが、
機能性胃腸症は、胃カメラでも病変はありません。
粘膜の病変が原因ではなく、
胃の運動機能に異常がある病気です。
胃カメラで検査をして病変がなく、
3カ月以上続いている場合は、機能性胃腸症の病名がつきます。
病変がないから軽いと思う人もいるかもしれませんが、
胃やみぞおちの痛みが強くなり、吐気、嘔吐が止まらなくなって倒れてしまう人もいます。
ひどい場合は、倒れる前に救急車を呼んであげてください。
ストレスが原因の場合は、過敏性大腸症候群を合併することもあります。
そうなると、食事もとれなくなり体力も低下します。
軽症の場合は、仕事や学校も普通に行くことができて、日常生活に支障はありません。
こちらで分かりやすく解説してくれています。
治療方法は?治るのにどのくらいの期間がかかるの?
機能性胃腸症の原因は、ストレスは疲労が大きな原因と言われています。
その為に治療は、内服薬と生活環境の改善になります。
薬は、消化管運動機能改善薬、
胃酸分泌抑制薬、抗不安薬(ストレスを抑える)が処方されます。
生活環境は、ストレスを排除することが一番です。
会社や学校に原因がある場合は、休むと症状が落ち着きます。
規則正しい睡眠、消化の良い食べ物を取るなどになります。
薬ですぐに良くなる人もいれば、何年もかかる人もいます。
チェック方法は?
- 食べ始めると、すぐに満腹になってしまう。
- 食後に胃もたれや痛みがある
- みぞおちの辺りの痛みや重たい感じがある
- ストレスを抱えている、仕事が不規則
- 病院で胃カメラをしても異常がない
- 症状が3カ月以上続いている。
この症状に当てはまる人は、機能性胃腸症の可能性があります。
まとめ
機能性胃腸症は、我慢しても治りません。
ストレスが原因でひどくなり、
他の病気を合併してしまうこともあります。
薬で治らないときは、心療内科を紹介されるときもあります。
ストレスと上手に付き合うことが大事だと思います。
私の場合は、過敏性大腸症候群を合併し、
胃薬の副作用で大腸炎を起こしてしまいました。
自分では大丈夫と思っていても無理な場合も多いです。
心療内科で治療や、仕事を休むのも、長期で考えた場合に一つの選択肢だと思います。