急性糸球体腎炎をご存知でしょうか?
少し聞き慣れない病名かもしれませんが、
実は子供がよくかかる溶連菌感染症に深い関わりがあるんです!

今回は溶連菌感染症と急性糸球体腎炎の関係や、
治療法などを徹底的に調べてみたいと思います!

急性糸球体腎炎とは

2016-06-19b

そもそも腎臓は糸球体と、それに続く尿管によって構成されています。
腎臓は糸球体が濾過した中で必要な物は血液に戻し、不要なものは排出する役割があります。

急性糸球体腎炎は、何らかの原因で糸球体に炎症を起こし、
細かいざるの様な糸球体は目詰まりを起こしてしまい
本来濾過すべき血液を濾過することが出来なくなります。

そして、尿の生産が減少し体内の塩分が過剰になるため血圧が高くなり浮腫が現れます。
老廃物も排出されないため、
体内に蓄積し尿素窒素やクレアチニンが高くなり腎不全を招きます。

また傷ついた糸球体からは、
蛋白や赤血球、白血球も出てしまうので尿蛋白や血尿になります。

多くは10日程度の潜伏期間を得て、発症します。
症状として

  • 血尿
  • 尿蛋白
  • 尿の減少
  • 高血圧
  • 浮腫
  • 嘔吐
  • 痙攣

一番は尿が突然出なくなります。
そして出た場合も、褐色やコーラ色の血尿でむくみや高血圧が現れます。

稀に急な血圧の上昇で、嘔吐や痙攣を起こすことがあるので注意が必要です。

溶連菌感染症との関係

急性糸球体腎炎は咽頭炎や扁桃炎などと、
溶連菌感染症が原因90%を占めています。

溶連菌感染症を起こすと、
体は溶連菌に対して免疫が反応し溶連菌に対する抗体を作ります。

その溶連菌に対する抗体と溶連菌が結合し、
血液に乗って腎臓の糸球体に到着します。
そこで糸球体の網目に引っかかり炎症を起こし、
その結果糸球体の目詰まりや破壊が生じます。

溶連菌感染症にかかりやすい4歳から12歳によく見られます。

成人の場合と子供の場合の違い

急性糸球体腎炎では大人も子供も症状に違いはありませんが
子供はほぼ完全に治ります。

しかし、大人が羅患すると約25%が慢性腎不全に移行することがわかっていて
人工透析が必要になります。

これは、子供よりも大人の方が
初期症状がとても軽微のためわかりにくく、対応が遅れるためと考えられています。

急性糸球体腎炎から完全に回復しない場合には
無症候性血尿や蛋白尿症候群、ネフローゼ症候群などの腎臓病や
慢性腎不全に移行することがあるので、
気になる症状が現れたらすぐに医療機関に掛かり治療を受けることが大切です。

予防方法や対策

急性糸球体腎炎はよく抗生物質で予防すると言われていますが
糸球体腎炎は免疫複合体が原因となるので、
抗生物質はあまり効果は期待できません。

ですので、急性糸球体腎炎に予防法自体はありませんが
まずは溶連菌感染症にかからないように気をつけることが
急性糸球体腎炎の1番の予防法といえます。

溶連菌感染症にかからない為には

  • マスクの着用
  • 手洗いうがいの徹底
  • 体調を整える

といったように、感染を予防しましょう。

手洗いうがいの後に消毒などをして
徹底予防するように心がけましょう。

【気がついたらどう対策をすれば良い?】

急性糸球体腎炎は基本的には自然に軽快していくことが多いのですが
血尿や血圧の上昇、浮腫などが見られたら病院で診断を受けると良いでしょう。

溶連菌感染症の後などに、これらの症状が見られれば
ほぼ急性糸球体腎炎になりますが
稀に他の病気であることがありますので自己判断はとても危険です。

似ている症状として膠原病や腫瘍性疾患、
心臓の疾患などの恐ろしい病気でもこれらの症状は起こりえます。
なので、自己判断せずにきちんよ受診しましょう。

治し方

先程述べたように、自然に軽快していくことが多いですが
治療としては症状を緩和したり、
合併症の予防や腎臓を保護を優先的にします。

安静にする

溶連菌感染症後などは体力が非常に少ないことがありますので、
しっかりと体調を整え、休息を取りましょう。

食事療法

塩分とタンパク質などは腎臓に負担がかかります。
なので、発病中は、塩分などは制限され負担の少ない食事になります。
制限の度合いは、腎障害の度合いによりますので個人個人制限は異なります。

水分も摂取量より排出量のほうが多くなるようにしないといけないので
尿量+800ml以下になります。

反応が悪いと一時的に人工透析を行うこともあり
高血圧には降圧剤や感染症の合併症予防に抗生物質の投与を行うこともあります。

約1~2週間で尿量が増えてきて、
それからは一気に快方へ向かいますが
成人では30~50%に長引く人がいるので、
注意して治療を行うことが必要となります。

まとめ

Happy sick child at home

急性糸球体腎炎は、ほとんどの子供が完治するとわかっていても
人工透析などのリスクは少なからずあります。

まずは溶連菌感染症にかからないように、
しっかりと毎日手洗いなどをして予防をすることが大切です。

大人も子供もしっかりと睡眠をとり、
栄養バランスの取れた食事で丈夫な体を維持するようにしましょうね。