急な吐き気・・・こんなときは、ノロウイルス感染症の疑いがあります。
ノロウイルスに大人が感染してしまい症状が出た場合、
仕事はいったいいつから出勤しても大丈夫なのでしょうか?
今回は、ノロウイルスの感染経路や排菌機関、
いったいいつから仕事や学校へ行っても大丈夫なのかについて紹介していきます!
ノロウイルスはどのように感染するの?
ノロウイルスはとても強い感染力を持っているのです。
また、ノロウイルスは口から体内に侵入することで感染するのですが、
その感染経路はいろいろとあるというのが特徴です。
1つ目のノロウイルスの感染経路は、
ウイルスに汚染された食品を食べたことによる感染です。
この場合の食品というのは、主に生牡蠣です。
ノロウイルスは、牡蠣やはまぐり、ムール貝などの二枚貝に含まれています。
よって、汚染された食品を加熱せずに生で食べると感染してしまうのです。
2つ目の感染経路は、汚染された食品を調理した器具からの感染によるものです。
ノロウイルスに汚染された二枚貝を調理したまな板や包丁などを消毒せず、
そのまま生野菜などを調理した場合、生野菜もノロウイルスに汚染されるため、
その野菜をサラダなどで食べるとノロウイルスに感染してしまうのです。
3つ目感染経路は、ノロウイルス感染者から排菌されたウイルスによる感染です。
ノロウイルスの症状として、嘔吐や下痢があります。
嘔吐物や便の片づけをしているときに、手にウイルスが付いてしまい、
それがドアノブなどを介して、口に運ばれることもあるのです。
また、嘔吐物に含まれるウイルスが空気中に舞い上がり、
それを吸い込むことでも感染してしまうのです。
ノロウイルスの排菌期間はどれぐらいなの?
ノロウイルスの感染経路は上記のようにたくさんあり、
感染力がとても強いウイルスなのですが、ノロウイルスに感染した人は
いったいいつからいつまでウイルスを排菌しているのか気になる人も多いと思います。
ノロウイルスの潜伏期間はだいたい1~2日で、症状が出る期間も2日ぐらい
と短いのですが、排菌期間は発症してから数週間後までと長いというのが特徴です。
つまり、ノロウイルスの症状の嘔吐や下痢などおさまり、
なくなったとしても、いつもの排便時にはまだ便の中にノロウイルスを排菌しているということになるのです。
したがって、ノロウイルスに感染してしまったら、
感染後1ヶ月ぐらいはノロウイルスを撒き散らしていて、
まわりに感染させる恐れがあるということを自覚しておくようにしましょう。
ノロウイルスに感染した場合、仕事は出勤しても大丈夫なの?
とても感染力の強いノロウイルスなのですが、
出勤停止や出席停止期間などは決められているのでしょうか?
実は、ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、
学校保健安全法の中で学校感染症に指定されていないので、
法律では特に出席停止期間は定められていないのです。
よって、社会人の場合も同じで、法律ではノロウイルスによる出勤停止期間は決められていないのです。
しかしながら、上でも紹介した通りノロウイルスの感染力はとても強いので、
学校や会社での集団感染を引き起こさないように、注意しなくてはいけません。
よって、感染してまだ嘔吐や下痢などの症状があるときは、
医師と相談して、自主的に出席停止、出勤停止としたほうよいでしょう。
また、学校や会社によってはノロウイルスに感染した場合の出席停止、
出勤停止期間が決められていることがあるので、
ノロウイルスに感染した場合は学校や会社に確認するようにしましょう。
ノロウイルスについてはこちらの記事もご参考に!
ノロウイルスに感染した場合、いつから出勤や出席が可能なの?
上でも紹介したとおり、感染後数週間はまだ排菌しているのです。
したがって、ノロウイルスの感染を広げないためにもまだ排菌している間は、
出席停止・出勤停止とするのが理想だと思うのですが、
実際のところ数週間も出席停止・出勤停止とするのは無理があるでしょう。
学校や会社で独自の出席停止・出勤停止期間が決められている場合は、
それに従えば良いと思うのですが、決められていない場合は
「嘔吐や下痢の症状が治まるまで」というのことを目安にするとようでしょう。
まとめ
最後になりますが、ノロウイルスに感染して仕事に出勤する時期としては、
「下痢や嘔吐の症状が治まってから」にしましょう。
ノロウイルスの症状で嘔吐や下痢がある間は、まだ排菌量も多く、
嘔吐物から感染するリスクが高いのですが、
症状が治まれば便内に排菌されるだけになるので
まわりに感染させるリスクは低くなります。