ライノウイルスは風邪の原因ウイルスの1つで、あまり熱などは出ずに鼻水やくしゃみが
出るタイプのいわゆる鼻風邪を引き起こします。

普通ウイルスへの感染を予防する場合にはアルコールエタノールによる消毒によって
防ぐのですが、ライノウイルスはアルコールやエタノールの効果が薄いウイルスなので、
これらの消毒によってはほとんど感染を防ぐ事は出来ません。

ライノウイルスとは

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ライノウイルスの大きな特徴として、その種類が多い事が挙げられます。
ウイルスの多くは普通1度感染すれば2度目には免疫が出来ていて感染しない事が多いのですが、
このライノウイルスは種類が多く、数百種類にも及ぶと言われています。

その為、感染した時に一応免疫は獲得するのですが、
その免疫は感染したライノウイルスのみに対応したものになるので、
他のライノウイルスには効果がなく、そのせいで何度もライノウイルスに感染する事になってしまいます。

毎年同じような鼻風邪をひくという人がいるのはこの理由からです。

また、インフルエンザウイルスなどは、その表面をエンベロープと呼ばれる
タンパク質の膜で覆っていて、アルコールやエタノールはこの膜を破壊する事が出来ます。

その為、インフルエンザウイルスなどにはこれらを使っての消毒が効果的なのですが、
ライノウイルスはこの膜を持っていません。

膜が無いウイルスにはアルコールやエタノールによる消毒はほとんど意味がなく、
感染を防ぐ決め手にならないのです。

ライノウイルスを予防するには

ライノウイルスにアルコールやエタノールによる消毒が意味がないとすれば、
どうやって予防をすればいいのでしょうか?

それは、ウイルスを汚れとして排除するという方法です。
ライノウイルスは、手などに付着物として付いた物を、知らずに口に入れる、
目を擦るなどの行為を行った結果として体内に取り込まれます。

それならば付着したままにしなければ良いという考え方です。
風邪の予防に、消毒と共に石鹸による手洗いが推奨されるのは、
このライノウイルスのようにアルコールやエタノールによる消毒がほとんど効果を
発揮しないウイルスや細菌が存在するからです。

石鹸の効果は付着物を排除するという単純な物ですが、
だからこそ全ての感染症に対して一定の予防効果が見込めるのです。

効果的な手洗いの方法について

石鹸による手洗いはある程度の効果が見込めますが、
それにはきちんとした洗い方をする必要があります。

こちらは、あらかじめ泡で出てくるタイプです。
しかも、ボトルに触れずにセンサーに反応して出てくるので衛生的です。

よく泡立てた石けんで
手の又、指の1本1本、爪、手首、これらを忘れずに洗う事が大切なのです。
しかし、これは大人は理解さえしてしまえば簡単な事ですが、
小さな子供に理解させるのはなかなかに難しい事です。

その為、子供達に理解してもらえるように様々な工夫が凝らされてきました。
特に多いのが歌を作ってリズムを付けて手を洗うというやり方でこの方法はこれまで一定の効果をあげています。

これは花王のビオレUのあわあわ手洗いのうたです。
この手洗い歌の場合泡ハンドソープを使う事が前提なので、石鹸を泡立てる部分は省かれていますが、
石鹸で行う場合には、まず石鹸を泡立てる所から行います。

泡立てる事によって液状になって、洗い残しの死角が減る事が大切なのです。
ただ、小さな子供の場合は自分で十分に泡立てるのは難しいかもしれないので、
やはり最初から泡状のハンドソープを使うのが良いでしょう。

感染予防は外的要因だけではありません

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実は感染症において大切な事はウイルスや菌を取り込まない事だけではありません。
病気にならない最も効果的な事は、自身の体調を良好な状態で維持し続ける事なのです。

人間の体には人体に危険なウイルスや菌を排除する仕組みが備わっています。
この仕組みは健康な状態を維持するのに大切な物で、必要な栄養の摂取と適度な運動、
そして健康に過ごせる環境によって維持されています。

この体の状態を維持する為には具体的にはストレスを少なくして、
睡眠時間を確保し過不足ない食事を摂る事が大切です。

暑さや寒さで体調が崩れたり、寝不足になったりするとたちまち風邪をひいてしまう
理由は、体内の免疫機能が低下してしまうせいなのです。

そう、手洗い、消毒、そして体調の維持、
これらを全て行ってこその病気の予防と言ってしまって良いでしょう。