りんご病とは頬に紅斑ができるので、りんご病と呼ばれているのですが、
他の人に感染する感染症なのです。

また、溶連菌という菌から発病する溶連菌感染症という病気もあります。
このりんご病と溶連菌はとてもよく似ている病気で、なかなか区別が難しい病気なのです。

また、溶連菌には特効薬がありますが、りんご病には特効薬はありませんし、
処置の方法も違うのです。

りんご病と溶連菌の違いは?

子供がかかりやすい感染症に、りんご病、そして、溶連菌があります。
この二つは、とてもよく似ていて、見分けがつかないことが多いです。
皆さんは、見分けがつきますか?


区別がつかなかったり、あるいは、りんご病が流行りだすと、溶連菌も流行りだす…
という事も多くて、どっちに感染したのかわからない、という事も起こりますよね。

この2つは、両方ともウイルス性で、子供にかかりやすい病気です。
さらに、感染症ですので、他の人に感染もします。

けれど、症状が少し違います。

まず、りんご病は、その名前の通り、左右の頬に蝶状の紅斑が現れます。
その他にも全身に、ギザギザした紅斑が出るので、
大概は、この症状で「りんご病」という判断ができると思います。
これらの紅斑は、風邪のような症状が出たのちに発生するといわれています。

他に、潜伏期間は10日〜20日ととても長く、発病すると1週間ほど続きます。
また、抗生物質のような特効薬はなく、病院で診てもらうと、対処療法的な薬が処方されます。

一方、溶連菌は、喉に感染する病気です。
発熱はするものの、咳や鼻水は出ず、のどの痛みと、舌にイチゴのようなぼつぼつが発生します。

また、手足には小さくて赤い発疹が出ます。
そして、潜伏期間は2〜5日とりんご病よりも短いです。
病院で診てもらうと、抗生物質が処方されます。

目に見える簡単な見分け方は、

りんご病
頬に蝶型の紅斑、全身にギザギザした紅斑
溶連菌
舌にいちごのようなぼつぼつ、身体や手足に赤い小さな発疹

と、頬の紅斑や発疹で見分けることができます。

このような症状が出たら、りんご病、または溶連菌の可能性があります。
病院で、なるべく早めに診て貰ってください。

溶連菌は抗生物質、りんご病は特効薬なし?

さて、りんご病や溶連菌の疑いがあるとして、どんな治療が必要なのでしょう?

まず、溶連菌は、内科、お子様でしたら小児科に受診しましょう。
のどが痛くなったり、皮膚に湿疹が出来たり、あるいは舌にイチゴのようなぼつぼつが出来て、
病院に行くにしても、何科を受診して良いか判断に苦しみますが、
2〜5日ある潜伏期間には、熱やのどの痛みがあるので、熱が出た段階で、通院できるといいですね。

症状、あるいは環境(学校や幼稚園、職場に溶連菌の患者さんがいるかどうか、
等)を考慮したのち、溶連菌感染症の疑いがあると、溶連菌の検査があります。
検査は綿棒で喉をぬぐい、そのぬぐい液で検査します。その検査で陽性が確認されると、
抗生物質が処方されます。

抗生物質は、診察した医師にもよりますが、1週間〜10日分処方されるといわれています。
その間は必ず飲み続けてください。

なお、溶連菌は、感染症ですので人に感染します。
けれど、病院で処方された抗生物質をちゃんと服用すれ1日で除菌されて、
登校、登園、出勤は可能になります。
登校・登園、出勤できるかどうかは、医師の診断に従ってください。
大事を取ってお休みすることをお勧めします。

次に、りんご病です。
りんご病は、風邪のような症状が出たのち、頬に紅斑が発生します。
そして、潜伏期間が長いので、紅斑が出るまでは風邪とは区別ができない可能性があります。

受診するならば、初期症状が風邪に似ているので、内科か小児科が受診しやすいと思います。

また、りんご病は飛沫感染しますが、潜伏期間は感染力が強いですが、
それ以後は、感染力はそれほど強くはありません。

さらに、通常、りんご病かどうかを検査することもありません。
(ただし、大人のりんご病の疑いの場合は、はしかと病状が似ているので、血液検査をすることはあります。
または妊婦さんの場合はおなかの赤ちゃんへの影響もあるので、検査がなされます。)

りんご病の治療には、それを治すための特効薬もないので、高熱が出たら解熱剤、
皮膚がかゆかったらかゆみ止め、等の対処治療となります。

りんご病は、一週間ほどで回復し、その後1か月程、様子を見ます。
なお、登校・出勤等は、医師の判断に従ってください。

こちらの記事もご参考に!

りんご病とよく似た病気はあるの?

あります。

それが「はしか」です。
はしかとりんご病は症状がよく似ているのです。

はしかになると、初期症状で38度台の発熱があり、その後39〜40度に熱が上がります。
そして後発疹が出て、発疹は3日程続いた後に熱が下がり、発疹も消えます。

また、はしかの場合は、その感染力はとても強く、りんご病とは比べ物になりません。
一方、りんご病もまた、風邪のような症状があり、
そののち、両頬の紅斑があり、全身にギザギザとした発疹が出ます。

さらに、大人のりんご病の場合、りんご病の特徴でもある、頬の紅斑も、
出てこない場合があるので、さらに誤診しやすくなっています。

潜伏期間も、発疹も似ているので、誤診されることが多いので、注意が必要です。

自宅でできる対処方法はあるの? 市販薬は効くの?

まず、溶連菌についてです。

こちらは、病院へ行って、抗生物質を処方してもらうことをお勧めします。
完治には、抗生物質を飲むことが重要です。

溶連菌によって発生した発疹は、塗り薬を塗っても効果がありません。
溶連菌によって発生した発疹は、溶連菌の原因となっている菌がなくならない限り、消えません。

つづいて、りんご病です。

りんご病は、病院で診察を受けても、治すための抗生物質があるわけではありません。
熱が高ければ解熱剤が処方されますし、皮膚の発疹がひどければ皮膚のかゆみ止めが処方されます。
やはり病院へ行って薬を処方してもらった方が安心です。

けれど、もしも、応急処置的に市販薬を使うなら、かゆみ止めは、次の塗り薬をお勧めします。

ロコダイン軟膏

4つの成分が配合されていて、強いかゆみに効果がある

ポリベビー

皮膚の弱い子供やあかちゃんの場合は、おむつかぶれにも効果がある

こちらの2種類は、どちらも普通の薬局で薬剤師さんの処方なしで買うことができますのでお勧めです。
また、ネットでも購入することができます。

まとめ

りんご病と溶連菌について、いかがでしたでしょうか?

  • りんご病と溶連菌は、ウイルス性の感染症で、子供が発病しやすい病気
  • 潜伏期間や発疹の形状などで区別
  • 溶連菌は、抗生物質が処方されますが、りんご病は抗生物質等の特効薬はない
  • りんご病の症状とはしかの症状はよく似ている
  • はしかの感染力はりんご病よりも強く、注意が必要
  • 市販薬の使用は、溶連菌にはお勧めできない
  • りんご病の場合は、応急処置的に皮膚のかゆみに効く市販薬も使用することができる

りんご病も溶連菌も、初期症状は風邪とよく似ています。
けれど、他の人に感染する病気です。
周囲にこの病気にかかった人がいたら、要注意です。

また、かかってしまったときには、ほかの方への感染もありますので、
周囲への配慮を忘れずに、なるべく早く、病院で診て貰いましょう。