ウイルス性胃腸炎を引き起こすことで知られるロタウイルス
このロタウイルスには予防接種があることをご存知でしょうか。

でも、予防接種に付き物なのが、副作用
このロタウイルス予防接種も例外ではありません。

今回は、ロタウイルスの予防接種や副作用についてお話しします。

ロタウイルス感染症のおさらい


↑こちらの動画にあるように、
今年の春、ロタウイルスの患者数が過去3年間で最多となったそうです。

ロタウイルスは、人の消化器官に感染するウイルスで、
ノロウイルスと並んで、感染性胃腸炎の原因の上位を占めます。

特に乳幼児に感染しやすく、4〜5歳までに
必ず一度はロタウイルス感染症にかかると考えられています。

感染経路は、
感染者の糞便中のウイルスが間接的に他の人の口に入ることです。
感染力が強いウイルスのため、
歳の近い兄弟がいる場合は全員が感染してしまうということも珍しくありません。

気休め程度ですが、必ずマスクをして
少しでもウイルスを口の中に入れないことを心がけましょう。

症状は嘔吐や下痢、発熱などですが、
重症化すると脱水症状代謝性アシドーシスを引き起こします。

また、ロタウイルス感染症の特徴として、
うんちが白色〜黄白色になるというものがあります。

ロタウイルスについてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

予防接種にはどんなものがある?他の予防接種と同時に受けられる?

ロタウイルスの予防接種は、感染自体を防ぐことはできませんが、
ある程度ウイルスに対して抵抗力ができるので、
入院が必要になるような重症化や、合併症を防ぐことができます。

ロタウイルスワクチンには、2回接種するロタリックス
3回接種するロタテックの二つがあり、
ロタリックスは1種類、ロタテックは5種類のロタウイルスの免疫を獲得できます。

ロタリックスは生後24週まで、ロタテックは生後32週までと、
接種を受けられる期間がとても短いです。
最終接種のタイミングがいつになるかを考慮して、
受けるスケジュールを考える必要がありますね。

接種開始時期は生後6週からですが、
生後2か月のタイミングで開始することが推奨されています。
なぜなら、ロタウイルスの予防接種は、
他の予防接種との同時接種が可能なので、
そのタイミングなら複数の接種をまとめて受けられるというメリットがあるからです。

予防接種についてはこちらでも詳しく説明しています。

ロタウイルス予防接種の副作用ってどうなの?

なぜ、ロタウイルスの予防接種は短い期間しか受けられないかご存知ですか?

それは、接種が遅くなると、副作用である腸重積が起こりやすくなってしまうからです。

腸重積とは、腸が重なり壊死してしまう病気です。
接種する年齢が上がるほど発症リスクが上がると考えられているため、
病院によっては24週よりも早く接種を禁じるところもあります。

それより早く予防接種を受けても、
腸重積が起こる可能性が0ではありませんので、
接種後、激しい嘔吐やジャムのような血便などの異常が見られたら、
医師の診察を受けましょう。

また、重篤ではない副反応(副作用のこと)として、
鼻水や下痢、ぐずりなどがあります。
少量の血便が出ることもありますが、すぐに治まるようなら心配はありません。

たまに、ロタウイルス予防接種後に便秘になったという報告がありますが、
主たる副反応には便秘は含まれていません。
恐らく、その他の副反応のせいで食欲不振になり、
水分をあまり摂れなくなって二次的に便秘したのだと考えられます。


このように、むしろ予防接種後に便秘が解消されたという赤ちゃんも多いようです。

まとめ

Surprised baby

ロタウイルスの予防接種について、詳しくお伝えしました。

先ほどもお話しした通り、
ロタウイルスのワクチンは接種できる期間が限られているので、
ゆっくりしているとすぐに受けられなくなってしまいます。

赤ちゃんが家にやって来てからは何かと忙しいことの連続ですから、
生後2か月なんて、知らない間に過ぎ去っていきますよね。
気が付いたらもう接種が受けられない……ということになれば、
重症化の影に怯えながら過ごすことになるかもしれません。

そんなことになる前に、きちんと予防接種スケジュールを考えておきましょう。

赤ちゃんがお腹にいる間は、
お母さんもゆったり先のことを考える余裕があるのですから、
慌しくなる前に予定を組んでおくと良いですね。