ここ最近、「RSウイルス」という言葉を聞くことが増えたのではないでしょうか。

RSウイルスは、赤ちゃんから年配の方まで誰でも感染する風邪の1つで
ほぼ100%の人が2歳までに一度は感染すると言われていて、
真冬に大流行し、春先ぐらいまで続きます。

RSウイルスの症状で子供が嘔吐した場合は、いったいどうすればよいのでしょうか?

<Sponsored Link>

RSウイルスに感染してしまうと・・・

kid0062-009_w420-e1410828796423

RSウイルスは、感染した人と接触したり、
咳やくしゃみを吸い込んだりすることで感染します。

診断方法としては、鼻の中に綿棒を入れ、粘膜や鼻水を調べてます。

RSウイルスの症状は、1週間ぐらいの潜伏期間の経て、
鼻水が出始め、38~39度の高熱が出る場合もあります。

普通は1~2週間ぐらいで治り、大人が感染しても鼻風邪ぐらいで軽くすみます。

しかしながら、乳幼児や早産児などが感染してしまうと、
重症化するリスクが高くなるので気を付けなくてはいけません。

初めて感染した乳幼児の場合、
約25~40%が肺炎や細気管支炎になるという報告もあるようです。

細気管支炎になってしまうと?

先ほど述べた細気管支炎とはRSウイルスが原因で発症することが多く、
小さな子供ほどかかりやすい病気なのです。

この病気は名前の通り、
気管支が枝分かれした細気管支という部分にウイルスが感染することで
ひどく辛い呼吸症状が現れます。

診断方法としては、症状をよく観察し、胸部のX線検査などで行われます。

一般的な経過としては、気道の上(鼻の方)から病状が始まり、
徐々に下の方(気管支、細気管支、肺)に降りていき、熱が出ます。

症状の出方は、
初め鼻水が2~3日ぐらい出て、がひどくなるといった具合です。

また、息がゼーゼーしたり、息苦しくなったりすることもあります。
このようになると、熱は普通の風邪より長引き、5日間から1週間くらい続いてしまいます。

激しく咳こんで嘔吐し、食事はもちろん水分さえも十分にとれないこともあります。

RSウイルスの対処には、水分補給が重要!?

kid0042-009

RSウイルスは、ウイルス感染による病気なので、抗生物質は効きません。
抗生物質は、基本的に細菌に対して効果があるもので、
細菌による二次的な感染の場合には使うことができます。

したがって、原因であるウイルスを取り除く治療法ではなく、
咳や熱などを抑える対症療法をおこなわなくてはならないのです。

対症療法で最も大事なことは、
脱水症状が起きないようにこまめに水分補給を行うことです。

脱水症状を起こしてしまうと、痰がねばっこくなって気道がつまるなど、
更に呼吸の状態が悪くなり酸素不足に陥ることがあります。

ジュースや果物で水分を補給するのではなく
傾向補水液で失われた水分や栄養素を効率良く摂取し、水分補給をしましょう。

まだ小さい子供は十分に水分がとれないこともあるので、
病院で点滴を受けたり、入院して治療をおこなったりする場合もあります。

また、呼吸の速さに荒さが限界を超え、
酸素吸入をおこなわなければならない状態になってしまうと、
やはり入院をする必要があります。

重症化してしまうと、人工呼吸が必要になること場合もあるのです。
気管支・細気管支に痰が詰まって息苦しくなり嘔吐するような場合は、
吸入器を使って食塩水を吸い込むと痰が切れて楽になることがあります。

吸入器と言うのはこのような機械の事です。
鼻づまりや痰づまり、気管支系の症状はすごく楽になるので、
少々高価ですが花粉症などよく呼吸器のトラブルになる場合は持っていて損はありません。

咳がひどくゼーゼーしていたとしても喘息の発作とは違うので、
気管支拡張剤はほとんど効果がありません。

また同じく、ステロイド剤の吸入や注射も効果がないとされています。
ロイコトリエン拮抗剤(抗アレルギー剤)は
効果があるという意見もありますが、その有用性は今現在確認されていません。

RSウイルスの重症化を防ぐには?

a0006_001383

乳幼児や早産児、生まれつき心臓の病気や喘息などをもつ子供は、
RSウイルスによる症状が重症化しやすいと言われているのです。

呼吸状態が悪くなって人工呼吸が必要になったり、最悪の場合に至るケースもあるのです。


予防方法としては、
まず重症化しやすい乳幼児には感染させないことです。

特に流行する季節は家族全員でこまめにうがい・手洗いをおこない、
風邪を引いている人との接触や人ごみは避けるようにしましょう。

今現在、RSウイルスの予防ワクチンはまだ開発中なのですが、
感染後の重症化を防ぐシナジス(パリビズマブ)という注射は承認・市販されています。

これはRSウイルスに対する抗体を遺伝子組み換え技術で作った注射で、
流行の期間が終わるまで、月に1回おこないます。

しかしながら、この注射は実費の場合、
1回約8万円(薬剤費のみ、体重により増額)もかかってしまうのです。

保険や乳児医療助成制度(自治体により異なる)が使えるのですが、
適用者は
「在胎29~35週でRSウイルス流行開始時に月齢6カ月以下の乳児」、
「RSウイルス流行開始時に月齢24カ月以下の先天性疾患で、血流に異常がある小児」

などといろいろ条件があるので、注射を受けたい場合は
きちんと病院に相談・確認することをおススメします。