風邪ウイルスの一つ、
RSウイルスは乳幼児に感染しやすいと言われています。
このウイルスは、未熟児として産まれた子にとっては命取りなのだとか。

もし、そうだとしたら、親としては本当に心配になりますよね。
今回はRSウイルスの未熟児への感染、
予防接種や対処法についてお話しします。

未熟児は特に注意が必要!

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RSウイルスは、2歳までに
ほぼ100%の子供が感染すると言われています。

そして、初回の感染では抗体が全く無いため、
重症化しやすくなるのです。

一歳未満の乳児に感染すると、
健康な子でも入院が必要になることが多い危険なウイルスですから、
身体の機能が不十分な未熟児が感染すると、
簡単に命を落としてしまうこともあります。

未熟児、特に35週未満で出生し、
NICUで治療を受ける必要があるような早産児の場合、
RSウイルスに感染すると呼吸に重篤な症状が出やすいため、
必ず病院から感染予防のための指導を受けることになると思います。

未熟児として出生したとしても、
NICU(新生児集中治療室)に入っている間は、
RSウイルスに感染する恐れはまずありません。

家庭で生活するうちに家族からウイルスをもらってしまったり、
外を移動している時などが主な感染経路となっています。

RSウイルスの予防接種

RSウイルスには予防接種は無いと考えられがちですが、
実はそうではありません。
これは、感染自体を防ぐのではなく、
感染時の症状を軽症化する目的で使われます。

RSウイルスの予防薬はパリビズマブ
商品名でシナジスと呼ばれるものです。
あまり耳慣れない名前だと思いませんか?

実はこのパリビズマブは、誰もが受けられる薬ではありません。
原則として一定の条件を満たす早産児のほか、
先天性心疾患や肺病を持つ赤ちゃんしか
受けられないと厚生労働省で決められているのです。

また、この薬は実際には
RSウイルスの終生免疫を得るワクチンではなく、
時間が経つと効力を失う注射薬のため、
流行シーズン(主に11~3月)の間、1カ月に1回ずつ注射をする必要があります。

何歳から受けられるのかというと、
出生してすぐの流行シーズンから受けられ、
2歳までは保険が適用となりますが、3歳以降は全額負担です。

このパリビズマブはとても高価な薬で、
一回につき8万円~32万円×5~6回分かかります。
「どうしても」と頼めば条件を満たさなくても接種できる可能性がありますが、
全額負担だとかかる必要は甚大なものとなります。

RSウイルスの症状についてはこちらの記事でも詳しく説明しています。

RSウイルス感染に気付くためには?

RSウイルスの症状は、鼻水が出ることから始まります。
そして、38~39℃という高い発熱が出て、
それから危険な呼吸器症状が出るのが一般的になります。

赤ちゃん、特に生後3カ月未満の子が
RSウイルスに感染すると特に重症化しやすくなるため、
鼻水を出している時点で病院に連れて行った方が良いでしょう。

ただ、RSウイルスには治療薬が無いため、
早期発見できても対症療法しかできません。
本当に赤ちゃんを守るためには、感染させないことが一番です。

赤ちゃんがRSウイルスに感染する原因第一位は、
家族が外から持ち込むことです。

乳幼児と同居している家族は流行期にはマスクをして出かけ、
帰宅後にはうがい手洗いを徹底しましょう。

大人がRSウイルスに感染しても、
鼻水や喉の痛み程度で終わることが多いため油断しがちですが、
このウイルスが赤ちゃんにうつると大変なことになります

鼻風邪程度の症状でも、赤ちゃんには近づかないようにしましょう。

普段からお世話をするお母さんも同様に、
RSウイルス感染者には近づかない方が安心ですね。

まとめ

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いかがでしたでしょうか。
未熟児に感染した場合を中心に、RSウイルスの怖さについてご説明しました。

健康な赤ちゃんが感染した場合のお話については、
以下の動画でまとめられています。
おさらいとして、一度ご覧ください。

予防のためには、鼻をズルズルさせている人には
近づかない、接触しないのが無難です。

もちろん、接触が無くても
どこでウイルスに触れているかわかりませんから、
うがいや手洗い、消毒もしっかり行いましょう。

今年は特にRSウイルスの患者が多いという報道もあります。
https://twitter.com/xMADSPIKEx/status/790246261265838080?lang=ja


なんでも、過去10年で患者数が最多なのだとか……。

現在お子さんが乳児だという親御さんや、
もうすぐ出産予定だという妊婦さんは特に注意して下さいね。