自然派化粧品などに「シアバター配合」と書かれていることがあります。
このシアバターというものは一体どんな成分なのでしょうか。
化粧品だけでなく、ハンドクリームや石鹸など、
色々なものに使われているシアバターですが、薄毛にも効果があるという噂があります。
ここで、シアバターの髪の毛への効果について検証します。
シアバターって何?
シアバターとは、
「シアバターノキ」という植物の種子から採れる脂肪分のこと。
そのまんまの名前ですね。
アフリカ地方が原産で、
ひと昔前は生産地だけで消費されていましたが、
近年になってロクシタンやザ・ボディショップなどの
大手化粧品メーカーがその効果に着目し、
世界中に知れ渡ることになりました。
成分としては、人の皮脂によく似た、
ステアリン酸やオレイン酸を多く含むほか、
高い保湿効果があるトリペルテンアルコール、
皮膚の修復を促すアラントインやカロチノイド、
抗酸化物質のトコフェロールなどが含まれています。
この成分からわかるように、
お肌の保護や乾燥肌改善だけではなく、
肌荒れや火傷の治療にも使える万能植物油脂なのです。
シアバターノキが分布している土地では
シアバターを食用、薬用、燃料などに幅広く使っていて、
シアバターノキを「神秘の木」と呼んでいるそうです。
シアバターの髪の毛への効果
シアバターは、お肌だけではなく
髪の毛にも良い効果をもたらします。
シアバターを髪や頭皮に付けると、
髪そのものの保湿や傷み防止だけではなく、
白髪や抜け毛、薄毛を予防してくれると言われています。
使い方としては、シアバターそのものを少しだけ手に取り、
手の熱で溶かしてワックスやアウトバストリートメント代わりに
髪と頭皮に薄く塗るだけで効果が得られます。
シアバターはかすかに甘い香りがしますが、
市販の整髪料やトリートメントのようにきつい香りはありません。
香りに敏感な人には本当におすすめです。
シアバターの効果はこちらの記事もご参考に♪
手作りシアバターワックスの作り方
でも、しっかりとしたスタイリングをしたい場合、
シアバターだけでは市販のワックスのようなホールド力は期待できません。
髪に優しく、そしてある程度のホールド力も欲しい!ということなら、
いっそ手作りでワックスを作ってみてはいかがでしょうか。
ここで、手作りのシアバターワックスの作り方をご紹介します。
ホホバオイルが加わることで、ホールド力がアップします。
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シアバター40gとホホバオイル20gをボウルに入れ、湯せんにかけて溶かす。
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溶けて混ざったら湯せんを外し、ミルクホイッパーなどで冷ましながら混ぜる。
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角が立つくらいまで固くなり、完全に冷めたら容器などに詰めてできあがり。
これはシンプルな材料で作ったものですが、
香り付きが良い人は好みの精油などを最後に加えて混ぜて下さいね。
シアバター入りヘアワックス、市販品を買うなら?
ホールド力があるシアバターワックスが欲しい、
でも手作りしている暇はない……という人におすすめの、
市販のシアバター入りワックスをご紹介します。
イチオシしたいのは、ザ・プロダクト オーガニックヘアワックス
髪やお肌に優しい配合で作られているので
手に残ったワックスをそのままハンドクリームにしたり、
リップクリームにしても良いのだそうです。
セミウェットヘアの流行から人気に火が付いたようで、
品薄状態のお店も多いのだとか。
通販だと、楽天市場やYahoo、ザ・プロダクトの公式サイトでも買えます。
ただ、現時点では
マツモトキヨシなどの大手ドラッグストアでは置いていないようです。
確実に手に入れるなら、ネット通販が一番良さそうですね。
まとめ
シアバターの素晴らしさや、
それを使ったヘアワックスなどについてお伝えしました。
現状のところ、シアバターを主体とした
オーガニック系のヘアワックスはどこでも手に入るわけではないようです。
もちろん、ドラッグストアにも
「シアバター配合」と書かれたスタイリング剤はたくさんありますが、
オーガニックを求めている人向けではないものが大半です。
これでは、髪や頭皮のケアができるとは言い難いですよね。
髪に優しい自然派のワックスを使いたいという人は、
手作りしたり、入手が面倒でも
オーガニックブランドのシアバターワックスを使ってみて下さい。
流行のしっとり濡れツヤ髪だけではなく、
きっといつまでも若々しい髪を保つことができるはずです。