暑い季節になるとぐっとリスクが高まるのが、食中毒
下痢や嘔吐など、消化器症状が出るものが多いですが、
そんな時の食事は、どうすれば良いのでしょう。

特に、服薬などで治療をした後は、
食べ物はどの部分に気を付けるべきなのでしょうか。

今回は食中毒の症状と、その治療後に摂るべき食事について、ご説明します。

食中毒の症状と、原因となる菌やウイルス

2015-09-25b

食中毒は、細菌やウイルスの感染によって起こる病気で、
病原体に汚染された食品を食べることから感染することが多いため「食」という字がついています。

ですが実際は、食事から出なくても
感染者の唾液などが媒介して、人から人へ感染することも多いです。

特に有名な食中毒菌として知られているのが、
生卵などから感染するサルモネラ菌、
料理をした人の傷口から食品に付いて食べた人を感染させる黄色ブドウ球菌、
生ガキなど貝類から感染するノロウイルス、命に関わることもある病原性大腸菌などです。

これらは、細かな症状の違いはありますが、
共通しているのは、下痢や嘔吐、発熱や腹痛などの症状を引き起こすことです。

治療としては、下痢などで失った水分を点滴などで補い、
抗生物質を服用して、菌が体外に排出されるのを待ちます。
(ノロウイルスに関しては、抗ウイルス剤が無いため、水分補給と休養のみになります。)

食中毒にかかっている間の食事

食中毒と診断され、適切な処置をされた後は、
どんな食生活を送れば良いのでしょうか。

消化器症状が主となる病気のため、食べ物には気を遣いますよね。

まず、食事ではありませんが、水分を補給することは、欠かさず行って下さい。

排出されて不足している電解質を補うため、
ドラッグストアで売っている経口補水液を利用するのがおすすめです。

普段の食事は、お粥ややわらかめに煮込んだうどんなどで、
まずはカロリーを補いましょう。

消化器の調子が悪い状態なので、
あまり重たいものを食べては、負担が大きすぎるので避けて下さい。

下痢が続いているうちは、あまりバランスよく食べることを意識せずに、
消化が良くエネルギー源となるものに加え、少し元気になってきたら、
やわらかく煮込んだ繊維質の少ない野菜や、
油分の少ないささみなどを細かくして食べると良いでしょう。

また、体内の食中毒菌を殺菌する作用がある梅干しやシソ、
生姜なども、食べられそうならなるべく摂るようにして下さい。

特に梅干しは、塩分を補うこともできるのでおすすめです。

食べてはいけないもの

では、逆に、食中毒の闘病中に食べてはいけないものについて、ご説明します。

まず、消化器を刺激して症状を悪化させてしまう刺激の強いものを避けましょう。

例えば辛いもの、味の濃いもの、カフェインを多く含むコーヒーなどです。
これらは、せっかく菌を排出して快方に向かっていた胃腸を痛めつけ、
下痢や腹痛が長引く原因を作ります。

食後のコーヒーをノンカフェインのものに変えてみたり
少しずつ刺激物を控えるようにしましょう。

また、揚げ物や脂っこいものも、
弱った胃腸に負担が大きく、消化不良の原因になります。

食中毒でない時も、あまり体調が良くなければ、
揚げ物などは胃もたれや下痢の原因になりますよね。
それだけ、胃腸への負担になってしまう食品ということです。

最後に、意外ですが、食物繊維が多い野菜やきのこ類、海藻類も、
下痢がおさまるまで避けるようにしましょう。

食物繊維は、腸の調子を良くするイメージがありますが、
これは胃腸が弱っている時は逆効果です。

食物繊維は消化が悪いため、胃腸に過酷な労働を強いることになるからです。

まとめ

食中毒の症状と、治療後の食事についてご説明しました。
こんな時の食事は、やはりまずは水分補給と消化の良いものを食べるに尽きます。

刺激物や重たいものは、全快するまで我慢するようにしましょう。
食中毒は、命の危険は少ないとは言え、食べ物は選ばなければいけないし、
周囲に感染するしで、大変面倒なものです。

ですから、まずは感染しないように心がけることが大切です。

厚生労働省がすすめる、
家庭でできる食中毒予防についての動画がありますので、これを見て予防に努めると良いですね。

少し長いですが、誰でもわかりやすく、
注意したいポイントが押さえられている動画です。
これで、食中毒知らずの健康な食生活を送れるようにしたいものですね。