寒い冬になると、ポカポカして暖かくて気持ち良い使い捨てのカイロや湯たんぽなど
暖房グッズはつい肌身離さず触っていたくなるものです。
しかし、長時間触れ続けると、「低温やけど」を起こす危険性があるのです。

そんな低温やけどにワセリン系の軟膏が効果的のようなのですが、本当なのでしょうか。
ここでは、低温やけどの症状や対処法に治療法について紹介していきます!

低温やけどとは?

feet-99991_640-e1381732397718

一般的なやけど(高温)は、「熱いお湯がかかる」や「火に触れる」など瞬間的なことに起こります。
一方、低温やけどは、高温でない熱源でも継続して皮膚に触れることで起こってしまいます。

調査によると、「44℃で約6時間」、「45℃で約3時間」、
「46℃で約1時間半」で低温やけどを起こしてしまうそうです。45℃と言えば、
少し熱めのお風呂と同じぐらいです。
お風呂のお湯が45℃で「気持ち良い」と感じる人もいると思うのですが、
そのぐらいの温度でも低温やけどの原因になってしまうのです。

低温やけどの特徴としては、「表皮」、「真皮」、「皮下脂肪組織」にまで及ぶ深いやけどです。
「表皮」の下には毛細血管がたくさんあり、熱は血液によって他の部分へ運ばれて行きます。
しかしながら、「皮下脂肪組織」は、血管がまばらで、熱が運ばれにくいので
やけどの範囲が大きく深くなってしまうのです。

低温やけどの症状とは?

低温やけどの初期症状は以下のような症状になります。

  • やけどの範囲は見た目的に狭く、大きくても直径4~5cmぐらい
  • まずは皮膚に赤みが出るくらいで、軽い高温やけどに症状と似ている
  • 水泡はできにくく、できたとしてもポツポツした小さい水泡
  • 神経が損傷してしまい、痛みを感じにくい

低温やけどの初期症状は以上のようになり、
その後の症状としては低温やけどを起こしてから1~2週間ぐらいまでに皮膚の色が白色に変わり、
さらに灰白色、黄色へと変わって黒くなる
こともあります。
そして、細菌感染してしまうとが出るようになります。

このような変化が起きてからでないと、なかなか軽いやけどとの違いには気づかないことが多いみたいです。

低温やけどにはワセリン系軟膏?

 

低温やけどを家庭で起こしてしまったときは、まず「流水で流す」などの応急処置を行います。
そして、すぐに病院へ行って、皮膚科や形成外科を受診しましょう。

しかしながら、すぐに病院へいけないときは、市販されている
ワセリン系の軟膏」を塗るようにして、その後、必ず病院へ行きましょう。
軟膏を塗るときは、「軟膏を厚めに塗る」ようにして、その上からガーゼで覆うようにしましょう。

一般的なやけどの応急処置である冷やすことは、
高温やけどに対しては効果的なのですが、低温やけどに対してはあまり効果がないのです。

やけどの状態を見ても「高温やけど」か「低温やけど」なのか
判断することが難しい場合が多いと思うので、判断できずに迷ったときは、とりあえず冷やしましょう。
「2~3時間こたつで寝ていた」などのやけどをした状況で低温やけどだと判断できるときは、
すぐに病院へ行ってを診察を受けることが大切です。

低温やけどの治療方法とは?

低温やけどの治療として、まず最初の2~3週間は「保存的治療」を行います。
保存的治療とは、「ワセリン系の軟膏を塗る」ということです。
もしくは、1週間以上貼ったままでもかぶれにくい「人工創傷被覆材」で覆います。

2~3週間経つと、やけどの部分とそのまわりの健康な皮膚の境目がはっきりとわかってくるので、
この段階でやけどの大きさなどから今後の治療法を考えるのです。
やけどの部分が直径1cm未満の場合、治癒するまで保存的治療を行います。
やけどの部分が直径1cm以上の場合、手術治療を行います。

この手術治療において手術で切除する部分などには違いがあり、
主につぎの3つになります。

  • 壊死した組織を切除して縫合する
  • 健康な皮膚の部分を薄く剥がし、移植する
  • まわりの皮膚の表皮だけでなく、その下の皮下脂肪組織も切除して、やけどの部分に移植する

低温やけどの状態が比較的浅いときは、壊死した部分の組織のみを切除して、
皮膚の再生を促進させるために「皮膚潰瘍治療薬」を使用した保存的治療をする場合ももあります。

まとめ

最後になりますが、低温やけどにはワセリン系軟膏は効果的なようです。
ですから、すぐに病院へいけないときなどはワセリン系の軟膏を厚めに塗って、
その上からガーゼで覆うようにしましょう。

しかしながら、低温やけどにワセリン系軟膏を塗ることはあくまで応急処置レベルのことなので、
必ず病院へ行くようにしましょう。