子供に起こる皮膚疾患という印象が強いとびひですが、
条件が重なると、大人にも発生することがあります。
そんな大人のとびひは、子供のものとはどう違うのでしょうか?

また、大人のとびひはなかなか治らないとも言われていますが、それはなぜでしょう。
今回は、大人のとびひについてお話しします。

大人がとびひになることはあるの?

結論から言うと、大人もとびひになります。
とびひは、皮膚が黄色ブドウ球菌A群β溶血性連鎖球菌などの常在菌に感染することで起こります。

これらの細菌には免疫が作られないため何度でも感染しますが、
大人になると皮膚のバリア機能が高まり、子供と比較してとびひになりにくいのが普通です。

ですが、体調不良加齢、アトピー性皮膚炎などによって皮膚が弱ってしまうと、
子供と同じくとびひになってしまうのです。

大人の場合は、A群β溶血性連鎖球菌に感染しやすいと言われています。
こちらの細菌に感染すると、患部が赤く腫れて膿を持ち、痛みを伴うびらんとなり厚いかさぶたが作られます。

子供は黄色ブドウ球菌による感染が多く、
症状は小さな水ぶくれからかさぶたになるのが一般的です。
この、感染しやすい菌の違いが大人と子供のとびひの最大の違いですね。

大人のとびひは、すぐに対処すれば問題ありませんが、
重症化すると腎臓病菌血症を起こす恐れがありますので、子供のものよりも注意が必要です。

大人のとびひは治らないという噂は

「大人のとびひは治らない」と言われていますが、そんなことはありません。
ただ、子供に比べて完治まで長引きやすいのは事実です。

その理由としては、アトピー性皮膚炎や高齢で皮膚が弱っている人は
バリア機能が回復しにくいため、病院で抗菌薬を投与されなければ治らないことも少なくないようです。

たかがとびひと、病院にかからず治そうとして悪化させるパターンも多いそうです。

また、皮膚が極めて弱っている状態だと、一旦症状が落ち着いたり、
治ったように見えても再発しやすいという厄介な特徴があります。

一度とびひにかかったら完治してもまたかかる可能性があると思って、
皮膚の免疫力を高めたり、他のとびひ患者からうつされないように注意する必要があるのです。

脇の下にできやすいのはなぜ?

大人のとびひだけではなく子供のとびひもそうですが、
脇の下にできやすい人が少なくないようです。

これは、とびひの原因となるあせもができやすい部位だからということが考えられます。

大人も子供も、あせもができると痒さでボリボリ掻いてしまいますよね。
その掻き傷から原因となる細菌の感染を起こし、とびひのスタート地点になってしまうことが珍しくないのです。

脇の下に限らず、お腹周りや肘、膝の裏など、
皮膚がやわらかく汗疹ができやすい部位は、とびひができやすいです。
普段から通気性の良いものを着用して、清潔にする習慣を付けましょう。

とびひのケア方法についてはこちらの記事もご参考に!

市販薬で対処できるの?

大人のとびひは、市販薬だけでの対処はおすすめできません。
なぜなら、先ほど出てきたように大人のとびひは
病院から出される抗菌薬を使わずに完治させるのは難しいからです。

病院に行く時間が無いからと市販の塗り薬だけでは治りにくいだけではなく悪化し、
菌血症などに進行する恐れもあるため、とびひに気付いたら、なるべく早く皮膚科に行きましょう。

皮膚科に行くまでの間、なるべく患部を広げたくないという場合は、
市販の抗菌作用のある軟膏を塗りましょう。

フルコートf軟膏、テラ・コートリル軟膏などがとびひにも効果があるとされています。

ただ、これらの軟膏を塗っても広がってしまうこともあります。
そんな時はすぐに病院へ!

まとめ

いかがでしたでしょうか。
大人のとびひについてまとめてみました。

大人のとびひは長引きやすいものの、自力で絶対に治せないというわけではありません。
しかし、本文中では何度も病院で治すことをすすめています。

これはなぜかというと、やはりとびひは他者に伝染する病気だからです。
皮膚の病気のため、インフルエンザやノロウイルスなどに比べると軽く見られがちですが、
とびひは患部が痛々しいため、患者のストレスはとても大きいのです。

しかも、ストレスが溜まると皮膚のバリア機能低下にもつながるという悪循環に陥ることも珍しくありません。

ですから、もしも自分がとびひかもしれないと思ったら、迅速に病院に行って、
他の人にうつしてしまう前に完治させるようにして下さいね。