現代社会においてうつ病は、もはや珍しい病ではありません。
世の中に広く認知され、多くのうつ状態の人が
精神科や心療内科を受診するようになったことから
早期発見、早期治療によりうつ病を克服する人も増えています。
しかし、うつ病で、最も恐ろしいのは、再発です。
うつ病の再発率は、60%と言われ、
また再発を繰り返す度に症状が酷くなるという特徴があります。
そうならない為にもうつ病対策をしっかりと行うことが大切です。
そこで今回は、うつ病の予防・改善に有効とされる散歩について、ご紹介します。
うつ病の原因とは
うつ病のはっきりとした原因は分かっていません。
しかし、以下の脳内の神経伝達物質の働きが低下することにより、
発症すると言われています。
- セロトニン
- ノルアドレナリン
- ドバミン
上記の神経伝達物質がバランス良く働くことで、
脳の機能は正常に保たれます。
しかし、ストレスや体の不調、病、環境の変化など様々なことがきっかけとなり
上記の物質は減少していきます。
これにより、感情のコントロールが出来なくなり、うつ病となります。
うつ病は脳の病?
うつ病を発症すると以下のような症状が引き起こされます。
- 食欲不振
- 不眠
- 意欲低下
- 気分の低下
- 興味の低下
上記は、脳の機能障害によって、引き起こされます。
つまり、うつ病の発症の原因を取り除くカギは、脳にあるということになります。
太陽のパワーで、うつ病を改善・予防!
うつ病などの精神疾患は、太陽の光を浴びないことで、
発症しやすくなったり、症状が悪化したりすることがあると言います。
太陽の光には、セロトニンの分泌力を高めるパワーがあると言います。
セロトニンには、精神を安定させる働きがある神経伝達物質です。
その為、セロトニンが不足してしまうとうつ病になりやすくなると考えられています。
特にうつ病の方に多い症状に眠りが浅く、
覚醒しやすいなどの不眠による症状があります。
太陽の光を浴びると私たちの体は、
朝、或いは昼であると言うことを認識するようになります。
これにより、体内時計がリセットされます。
セロトニンは、体内時計が正常化していれば、
正常に分泌されると言われています。
ですので、自然とぐっすりと眠れるようになる為には、
夜型の生活から朝型の生活にリセットしてくれる
太陽の光を浴びるということが非常に重要なのです。
うつ病になると非活動的になる為、外出することが減りますが
うつ病を悪化させない為にも毎日、太陽の光を浴びて、うつ病を改善・防止していきましょう。
散歩で、セロトニンをUP!
特に散歩は、うつ病に効果的だと言われています。
散歩により、脳内のセロトニンの量が増加すると言われています。
おしゃれを取り入れると、気分も明るくなりモチベーションが上がりますよ。
特に朝の散歩はセロトニン生成を促してくれますので、オススメです。
散歩による効果
- 精神を安定させる
- 疲労回復
- ストレスを緩和する
- 気分の向上
- 体力の向上
ゆっくりがベスト
散歩は、ウォーキングと異なり、ゆっくりが基本です。
ゆっくりと歩けば、景色をゆっくりと眺めることが出来ます。
雲の動きや朝焼け、夕焼け、空を跳ぶ飛行機、鳥、
散歩中の犬や四季の変化などをじっくりと楽しむことが大切です。
これにより新しい発見が生まれることで、新しい行動が生まれます。
そして、それが新しい習慣となることで、
元気な自分を取り戻すことが出来ると言います。
回復時がベスト
散歩をするベストタイミングは、回復期です。
うつ病初期は、ゆっくり休むことが重要になりますので、注意してください。
散歩の始め方
STEP1.
最初は、10分の散歩でOKです。
STEP2.
慣れたら30分の散歩をします。
STEP3.
大分、慣れたら1時間程度の散歩をします。
ポイントは、「スースースー、ハーハーハー」と
呼吸のリズムを整えながら歩くことです。
これにより、体の疲労感・心の疲労感が抜けていきます。
うつ病の引き金になる疲労やストレスを取り除くことは、
うつ病を防止・改善する上でとても大切です。
特に朝の散歩はセロトニン生成を促してくれますので、オススメです。
まとめ
うつ病は、薬だけを飲んでいれば治るという病気ではありません。
簡単には完治させることが出来ないのがうつ病です。
ですので、散歩のようにゆっくりと時には遠回りをしながら
じっくりと時間をかけて、治療していくことが大切です。