溶連菌感染症はその感染症自体も症状が重くなると
治療が長引くやっかいな感染症ですが、きちんと治療しないと合併症が怖い感染症でもあります。

併発する病気まであります。
手足口病やりんご病など症状が似ていて間違われやすい病気もあるので
対応が遅れないように早めに合併症にならないように病気への対処方法を考えてみます。

溶連菌感染症と他の病気の関係

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溶連菌感染症A群・B群・C群・G群に分類される溶連菌連鎖球菌による
感染症をいいますが、その90%溶連菌Aレンサ球菌による感染症です。
上気道や皮膚から感染し様々な病気となって現れます。

まず感染すると2−5日の潜伏期間の後に38度以上の高熱が出ます。
その時に同時に咽頭炎扁桃腺炎の症状も出て喉が赤く腫れ痛みや時には白い膿が見られます。

その症状の時に喉に紅い点状紅斑が出来ている場合に溶連菌に感染していると疑われます。

舌に赤いイチゴのようなブツブツができるイチゴ舌が見られることもあります。

皮膚にも症状が出る場合もあり全身に赤い皮疹が現れると猩紅熱ということになります。
猩紅熱までではなくても手足などに皮疹が出ることもあります。
顔や胸・お腹の皮膚がカサカサして赤くなり皮疹ができることもありますがこれは1週間程度で治ってきます。

主な溶連菌の症状だけでなく、中耳炎心内膜炎肺炎・などの
いろいろな病気とも関係の深い感染症です。


https://twitter.com/chinanatsv/status/765509529081491456

合併症でかかる病気と併発する病気の違いは?

溶錬菌が傷口などから血液内に入ってしまうことで
菌血症になり重篤な症状になる場合もあります。
免疫力の落ちている人や高齢者の人は注意が必要です。

劇症型レンサ球菌感染症は軟部組織に溶連菌が感染することによって
年間100−200人が発症します。
喉などではなく傷口から感染するので発熱をともなう
傷口の腫れなどの症状がでた場合はすぐに受診してください。

これらは直接溶連菌で感染し併発する症状ですが、
溶連菌はそれぞれの免疫反応によって合併症も起こす場合があります。
急性糸球体腎炎リウマチ熱アレルギー性紫斑などの合併症があるために
早めに検査をして治療を始めることで合併症のリスクを減らす可能性があります。

症状やかかる時期が似ている病気の見分け方

溶連菌感染症は症状が軽い場合には風邪と診断されてしまうことも多くあります。
他にもりんご病川崎病などと見分けのつきにくいことがあります。
りんご病の場合も発熱し関節痛があり症状の始まりが似ていますが、
溶連菌感染症の場合は咽頭炎に特徴があり見分けることができますが
症状が軽い場合には検査をして見極める必要があります。

川崎病も発熱し溶連菌感染症の特徴のイチゴ舌の症状も見られることから
始めは見分けがつきにくくなります。
溶連菌感染症との違いは川崎病では発熱5日以上続くので目や唇が赤くなり
熱がなかなか下がらない場合は川崎病と判断されることになります。

溶連菌感染症と副鼻腔炎の関係は?

溶連菌に上気道が感染してそこでウイルスが繁殖し副鼻腔炎を起こす事があります。
副鼻腔炎になると鼻水はドロっとした物になり鼻詰まりや頭痛や顔面痛を起こします。
急性の副鼻腔炎を起こしているのは放置せず、完治するように治療が必要になります。
放置すると慢性の副鼻腔炎(蓄膿症)に移行してしまう場合もあるので
並行して治療をして完治を目指すようにします。

溶連菌感染症と急性腎炎の関係は?

溶連菌に感染した後になる腎炎を溶連菌感染後急性糸球体腎炎と呼びます。
溶連菌の感染によって体を防御する免疫反応で溶連菌に対する抗体ができ、
溶連菌と抗体がくっついた物が腎臓の糸球体に血液で運ばれ炎症を起こします。
早めに溶連菌の治療の抗生物質を服用することで防げる場合が多いですし、
自然に治っていく疾患なので合併症に注意しながら安静にして回復を待ちます。

手足口病やりんご病は溶連菌感染症に関係あるの?

夏に注意が特に必要になるのが手足口病りんご病溶連菌感染症です。
同じ時期に流行し赤いブツブツの症状が見られることから間違えられることもあります。

それぞれ別のウイルスや菌で感染するために関係はありませんが、
学校や集団生活で飛沫や直接感染するので団体生活では予防が重要になります。

一番簡単な予防法は手洗いうがいです。
学校での予防は先生に任せ、自宅での予防は徹底するようにしましょう。
うがい薬を使うと、より効果的ですよ。

溶連菌感染症の対処法

溶連菌感染症は病院で指示されるとおりに
10日間程度抗生剤を飲むことで回復し重篤な合併症にならないとされています。

発熱して症状に疑いがあればすぐに受診して検査をしてもらうことが重要になります。

溶連菌感染症についての動画

まとめ

風邪のような症状から始まるために症状が軽い場合、
受診のタイミングが難しいかもしれませんが、
喉や他の症状に注意して観察することで普通の風邪との違いがあります。

合併症を起こしてしまわないように適切に受診することで防げることは積極的に防ぎましょう。